「K先輩」
ちょっと庭いじりしていたのだが、
木の枝の剪定はむずかしい。
ズバッといきたいのだが、そうするとバランスが悪くなる。
かといってチマチマいってると
全体から見ると余計に変だ。
あー!もうままよっ!て切っるんだけど
やりながら、昔の記憶が甦ってきた。
K先輩。
俺の高校ん時のサッカー部の先輩。
ちょっとあっちの気があるのか、ないのか
なんだか、いつも俺の隣座ってきて
太股に手を置いてくる。
そのうち指1本は
必ず、デンジャラスゾーンに
ちょっと触れる感じ。
「先輩、どこに手置いてるんすか~」
笑いながらも、
手はきつくはねて拒否の意思表示してたが
なんか「狙われてる感」がいつもあったな~。
で、そのK先輩、
ある日のこと、いつものように俺に近づいてきて
「jetの眉毛、ええ感じやな」
とからんできた。
先輩は当時のヒロミゴーみたいなゲジゲジ眉。
そやしやろか?と思いつつ
「え、そうですか?いつも美容師の知り合いに
ちょっとやってもらってるんすけど
そんなん言われたん始めてっすわ」
「え?美容院行ってるん?」
「は、はぁ」
「うわ、ええな~。
※何がうらやましい?
やっぱ剃ってもらってんねや。
ちゅうか、俺も剃りたくなってきた」
「え?」
なんか意味違う?とか思ってたけど
そう言うと、K先輩
自分のプーマのビニールバックを
ガサガサ物色して、
貝印カミソリみたいな
要は「ひげ剃り」を出してきた。
「せ、先輩。
それひげ剃りですやん」
「ええねん。
俺、いつも剃ってるし
大丈夫やし」
「いや、いつも剃ってるかとか
言うてませんやん(どこ剃っとんねん)
それで剃らない方が・・・」
忠告も聞かず
部室の洗面台の鏡見て、
K先輩はまゆげを調整剃りし始めた。
も~
構うだけアホらしなって、
その後は同級生やらとアホ話しながら
着替えてたわけです。
スケベな話とかでゲラゲラゲラって
皆で笑ってたんですけど
ふと、洗面台の方見たら
K先輩が・・・
肩ゆらして
洗面台に
うずくまって泣いてるんです。
え?
泣いてる?
なんで?
「おい、先輩・・・泣いてはるんちゃうか」
「ほ、ほんまや」
恐る恐る近づく部員たち。
「先輩・・・どないしはったんですか?」
嗚咽。
「どないしはったんですか?」
ちょっと大きい声で聞いたら
「ジェットォォォォ」と泣き声で
足にしがみついてきはった。
「先輩・・・」と心配になって
顔のぞきこんだら・・・・
うわ!
眉毛、ほとんどあらへん!
「先輩っ『麻呂』
ですやんっ!」
俺が言ったら、心配顔の部員全員大爆笑!
「言わないで~・・・言わんとって~」
泣きじゃくるK先輩。
あとから聞いたら、
剃っているうちに、
ちょっとこっちのバランスが、
ちょっとここ直しとこか・・・って
やってるうちに
みるみる眉毛がなくなっていったそうです。
てか、
途中で気づけよ!(笑)
このことは、
「K先輩 平安京事件」として
今でも語り継がれてます。
同窓会言ったら
「麻呂」て今でも呼ばれてるて。
結婚はしてないとも聞いてるんやが・・・
庭いじりながら
麻呂に会うのはちょっとこわいな。
思ってた今日のjetなのでした・・・
まこしゃん、こんなネタやったらたくさんありまんねん。笑
でも、ネタ枯渇してきてもがんばるで~。
あ、今、更新やペタにメインで使用している携帯が
ちょっとあきませんねん。
皆さんへの反応が少し遅くなりますが
許してね~
さらばじゃ。