「自業自得」

京都川端通り。

二車線の直線道。

私は南に車を走らせていた。

三条を越えた頃、

後方から、

すごいスピードで迫ってくるバイク

をミラー越しに確認。

オフロードバイク。

うわ、100kmは出てるんじゃないか？

すごい早さであっという間に真後ろに接近してきた。

こっちは法定速度。

あまりに速さが違い過ぎる。

しかも、私もバイクも右車線にいる。

危ない。

とりあえず、

こんな危険な走行するやつには関わりたくない。

道をゆずろうと思い、

ウインカー出して左車線に車線変更。

すると！

バイクも私を左車線から抜こうとして、

全く同じタイミングで左に車線変更していた。

言うなら、あまりにドンピシャのタイミング。

向こうの速度が早過ぎたせいで、

もうちょっとで追突しそうになって、

瞬間的ではあるが急ブレーキをかけさす結果となってしまった。

ちっ。

クラクション鳴らしてやがる。

しかし、別にこちらが悪いわけではない。

前方、四条通りの信号が赤になり停車した。

すると、オフロードバイクの男が、

私の車の横に文句ありそに停止。

てめーが悪いのに

窓からこの表情で覗きこんできた。

ふーん！ふーん！ふーんっ！

興奮しているご様子。

続いて中指立て、こう吐き捨てやがった。

「危ないやろ！」

プチーン！

はぁ？

全裸で街を歩いてる奴に

「お前なんちゅう薄着やねん」と　

ちゃんと服着てる奴が注意されたような、

とてもとても納得いかない気分！

こっちは何も悪くないわい！

パワーウインドウを下げ

「お前の速度違反が原因やろボケ！

ここはサーキットちゃうんじゃ！

自分の事差し置いて

何が危ないやろじゃドアホっ！」

と怒鳴ってやった。

すると、予想通りというか、

痛いとこつかれたら切れるやつでして・・・

顔真っ赤にして、こっち睨みながら、

アクセルを何度もブンブンふかし始めやがった。

速度違反、

私に対する理不尽なからみ、

関係ない周囲にも影響が及ぶカラぶかし・・・

身勝手な奴。
アホらし。

まだ睨んでるので、

両手上げお手上げのポーズで無視したったら、

さらに目をむいて、アクセルふかしてる。

そうこうしてる間に
前方の信号が青になった。

その途端！

今度はウィリースタートかよ・・・(-_-;)

こっち半身で振り返り、

ウィリーしながらファッ○ユーしてやがる！

救いようのない奴だ・・・

しかーし！

手放しウィリーなんてするから、

フラフラってなった後、

またアクセルで調整しようとするから・・・

アハ（笑）バイクが直立。

「ま゛っ」

その後は

こうなって

当然こうなる。

お約束通り転倒！

バイクは、ウィリーの勢いで前方にすっ飛んで、

ベタンベタン回転した後、ガリガリ音を立て、

ミラーとか飛び散らかしてひっくり返り交差点の真ん中に止まった！

救いは、車、人には当たらなかったことか。

あ～あ、めんどくせ。

と思いつつ

私は、仕方なく車から降り、

バイクを起こし、影響のない道路脇に停車。

うわ、ボディ傷だらけ。

後ろのドライバーも何人か降りてきて、

破片とかひろってくれた。

そのうちの一人が、

ショックでこけた時のまま座りこんでるバイクの男に

「後ろから見てたが、お前アホとちゃうか？

飛ばし過ぎやし、

人に迷惑ばっかりかけよって！

バイクも自分で起こして、

はよ部品片付け！

そんで、お前はよのけ！カス！」

みんなが思っていること言ってくれた。

「自業自得やな」

肩をかして起こしてやったら

「はい・・・すいませんでした」やて。

なんや、

よう見たら若くもない、

ちょろいおっさんやんけ！

ええ年こいて、

あやまるくらいなら、最初から安全運転しとけ！

アホかこいつと思いながらも

自分も、抱え上げる時、

力入って

ちょっと屁をこいたのを

聞かれてしまい、

もっと言いたいことあったのに、

そそくさと、その場を後にした私。

ほんまにモォ！

気ぃ、つけなはれや！